グァテマラでは、年5,000円(1日14円)で一人の子供が小学校に通うことができます。

　グァテマラの教育環境は整備されておらず、中南米でも最も低いレベルにあり、国民の30％は読み書きができないのが現状です。
　同国の義務教育は、7歳から12歳を対象とする6年間の初等教育だけですが、就学率は70％に満たず、大半の子供達は中退してしまうので、卒業できる子供は数えるほどになってしまいます。

　義務教育なので学費は無料ですが、洋服や靴、ノートや鉛筆、体操着、絵の具、お弁当などは別途必要になるため、子供を通学させると家計は苦しくなります。
　しかし、学校を止めさせると、子供を労働力として使えるので、収入は増えて家計は楽になり、親は楽ができます。
　親は、こうした単純な理屈で、子供が学校に通いたがっても無理矢理止めさせてしまうのです。
　学校を止めさせられた子供達は、街に働きに出され、靴磨き、車の窓拭き、お菓子売り、新聞売りなどの仕事をして僅かな現金収入を得ることを親から強要されますが、こうなってしまうと就学の機会と子供達の明るい未来は永遠に失われてしまいます。
　小学校を卒業することは、公用語を話せるようになるためにも不可欠なことであり、その子の一生を左右する重大なことなのです。

　私達はコーヒーを生業にする者として、コーヒー生産国で働く恵まれない人達を目に見える形で直接支援していきたいと考え、コーヒー農園が密集したアティトラン湖畔にある小学校に通う子供達の学費以外に掛かる費用を負担して、卒業まで導く活動を行なっています。
　現地には支援組織の日本人担当者が常駐しているので、いつも小学校を訪問して子供達や両親、そして先生方とコミュニケーションを絶やさないように活動を見守っています。
　コーヒーの生産は、このような生活を送っている人達によって支えられていますので、生産国の実情と支援組織の活動を知っていただけることは非常に重要なことと考えています。

＜支援組織＞　　名 称:グァテマラ青い空の会
　　　　　　　　　　　E-mail:aoisora_gj@yahoo.co.jp